ハンちゃん(CT125ハンターカブ:JA55)の息継ぎとヨシムラ製サイクロンマフラーを耐熱塗装した内容をまとめています。何が原因か突き止めるまで随分と時間が掛かってしまいましたが、無事症状改善させることができました。
結論は、「シリンダーヘッドにあるバルブのカーボン噛み」でした。
3万kmを超えたらシリンダーヘッドを分解・確認し、必要に応じて清掃しましょう。
(軽度であればフューエルワンなどの燃料添加剤で改善する可能性があります)
※サービスマニュアルが手元にあることを前提にしていますので情報不足がありますが、清掃方法含めご参考になれば幸いです。
思いかえせば2024年年末…。
ハンちゃんが速度60km付近になると突然失速して50km辺りをウロウロ。
しばらくすると復活して60km辺りまで復帰するも、再度失速するという息継ぎ症状が出るようになりました。

買ったバイク屋さんに確認しても、電話越しでなんかメンドクサソウな雰囲気が伝わってくる。
「益田市にあるホンダドリームに確認してみて」とか、なんとか。
おいおい、下道で片道4時間も掛かるとこに現車持って行って、直ればいいけど修理でお金取られて、時間が掛かりそうならまた引き取りに逝って…。

ちなみに米子にもホンダドリームがあるので確認したところ、診断だけで5,000円だと。

IQ50とはいえ、そこまで情弱じゃないので楽しみながら自分で直すことにしました。
当初はシリンダーをイジったことによるスロットル開度センサー(TPS)の狂いだと思ってたけど、DTC1やTPSのリセット手順を踏んでも一向に治らない困ったちゃん。

更に、ハンちゃんの修理を正月休みで計画していたものの、インフルを発症してしまい頓挫。
インフル回復後は、車検が近いハスラーの点検・修理や劣化したレヴォーグの部品交換などを優先することになり、途中まで分解していた状態で約2ヵ月半放置することになってしまいました。

1日後ですら40%~50%の記憶が忘れられると言われているのに、2ヵ月半も放置していたから案の定どこにどんなネジが付いていたのか見事に忘れました。
まあそこはパーツリストやサービスマニュアル、自分の勘と手探りで復元するとして、
息継ぎの問題がどこにあるのか?
が一番の謎。
ネット情報を漁りつつChatGPT先生に聞いたところ、
「考えられる原因はこんな感じだよ!」
と教えて下さいました。それがコレ↓↓↓
1.燃焼系の問題(燃焼不良)
燃焼室内で適切に混合気が燃えないと、息継ぎが発生しやすい。
●主な原因
1) カーボン噛み(カーボンデポジットの蓄積)
燃焼室・バルブ・スパークプラグにカーボンが付着し、燃焼ムラが発生
圧縮漏れや異常燃焼(ノッキング)により、息継ぎが起こる
2) スパークプラグの劣化・かぶり
点火が弱くなり、燃焼が不完全になる
3)燃焼室の汚れやカーボンによる圧縮比変化
圧縮比が変わり、混合気の燃焼バランスが崩れる
4) エンジンオイルの劣化・粘度不適合
オイルが劣化すると、燃焼室の密封性が低下し、息継ぎにつながる
5)点火タイミングのズレ
点火タイミングが適正でないと燃焼がうまくいかず、ノッキングや出力低下になる
2.燃料系の問題(燃料供給不良)
燃料の供給が不安定だと、混合気が適切に作れず、エンジンが息継ぎを起こす。
●主な原因
1)燃料ポンプの劣化・不具合
燃料の圧力不足により、アクセル開度に対して燃料供給が追いつかない
2) インジェクターの詰まり・噴射不良
カーボンや汚れで燃料噴射が不安定になり、燃焼ムラが発生
3) フューエルフィルターの詰まり
燃料の流れが悪くなり、高回転時や加速時に息継ぎが起こる
4) 燃料タンクの通気不良(キャップ詰まり)
タンク内の負圧が適切に抜けず、燃料供給が不安定になる
3.エア吸入の問題(空気供給不良)
空気の流れが不安定になると、燃料との混合比が崩れ、燃焼が乱れる。
●主な原因
1)スロットルボディの汚れ・カーボン付着
エアフローが乱れ、アイドリング不安定や加速時の息継ぎにつながる
2) エアフィルターの詰まり
空気の流入が不足し、混合気が濃くなりすぎて燃焼不良を起こす
3) インテークマニホールドの割れ・ホース抜け
二次エアを吸い、混合気が薄くなりすぎる
4) IACV(アイドルエアコントロールバルブ)の汚れ
アイドリング時の空気調整がうまくいかず、低回転時に息継ぎが起こる
5)スロットルポジションセンサー(TPS)不調
スロットル開度に対して燃料噴射が合わない
4.ECU・電気系の問題(点火・制御系の異常)
ECUや点火系統の異常により、燃料噴射や点火タイミングが狂うと息継ぎが発生する。
●主な原因
1) ECU(エンジン制御ユニット,PGM-FIユニット)の誤作動・学習異常
センサーの異常値をもとに誤った燃調補正を行う
2)O2センサーやエアフローメーターの異常
空燃比制御が狂い、エンジンがスムーズに回らなくなる
3) イグニッションコイル・ハーネスの劣化
火花が弱くなり、燃焼が安定しない
4) バッテリー電圧の低下
点火系やECUの動作が不安定になり、息継ぎが起こる
息継ぎのチェックリスト(簡単な診断方法)
5) 加速時に息継ぎする → 燃料系 or エア吸入系のトラブルの可能性
6)アイドリング時に息継ぎする → スロットルボディ・IACVの汚れ or ECUの学習異常
7) 高回転時に息継ぎする → 燃料ポンプやインジェクターの詰まりの可能性
8)回転数に関係なく不規則に息継ぎする → ECU・点火系の異常を疑う
(;´・ω・)<こんなにあるの、ヤダあきこ!
8ビットCPU並みの頭が悲鳴を上げました。
しかしながら、既に「大阪モーターサイクルショー2025(開催:3月21日,22日,23日)」に行く予定を組んでいるので、早々に直さなければならんのです。
大阪まではもちろん下道で片道10時間を予定してるっす。
( ゚Д゚)<狂気
ちなみに、大阪モーターサイクルショー2025は前売り券2,200円、当日券2,600円となってます。楽しみだな~。
随分前からKawasakiの「MEGURO K3」にツボってます。これがカッコいいのよ!
また見たい!そして増車したい(遠い目)


さて、息継ぎ問題はChatGPT先生に教えて頂いた内容を元にし、チャクラを開いて問題解決したいと思います。
可能性が高いもので導き出したのは、
1.カーボン噛み(カーボンデポジットの蓄積)
2.スパークプラグの劣化・かぶり
3.インジェクターの詰まり・噴射不良
4.スロットルボディの汚れ・カーボン付着
5.IACV(アイドルエアコントロールバルブ)の汚れ
6.スロットルポジションセンサー(TPS)不調
7.ECU(エンジン制御ユニット,PGM-FIユニット)の誤作動・学習異常
8.O2センサーの異常
9.イグニッションコイルの劣化
10.バッテリー電圧の低下
のうちどれかであると信じたい…
まずは簡単なところから着手。
取り敢えず新品交換や確認なども含め違っていたのは、
2.スパークプラグの劣化・かぶり
3.インジェクターの詰まり・噴射不良
4.スロットルボディの汚れ・カーボン付着
5.IACV(アイドルエアコントロールバルブ)の汚れ
6.スロットルポジションセンサー(TPS)不調
9.イグニッションコイルの劣化
10. バッテリー電圧の低下
です。
となると残ったのは、
1.カーボン噛み(カーボンデポジットの蓄積)
7.ECU(エンジン制御ユニット,PGM-FIユニット)の誤作動・学習異常
8.O2センサーの異常
に絞られました。(たぶん)
この中で簡単なのは、シリンダーヘッドの排気側(エキゾースト)に付いている「8.O2センサーの異常」確認ですが、O2センサーから配線が出ているためフレアナットソケットなる工具を使わないと外せません。
O2センサーを外すためのフレアナットソケットのサイズは17mmです。
私の手元にあるサービスマニュアルでは4-21ページに記載されています。
メーカー推奨はSnap-onですが、調べてみるとこの1個だけで1万円以上するのです。

「O2センサーを外すために工具が入るよう配線を切って後で繋げる」という力業もあるかも知れませんが、せっかくなので後学の為に珍しい工具を使ってみたいと思います。まあ、手持ちの工具では入らなかったというのもあるので。
(メガネレンチも入らない。整備性を悪くする上に専用工具やスペシャルツールなどの別途工具が必要になる…。ワシより頭が良い人が働いているハズなんだから、エンドユーザーの立場で考えて、こういう設計思想はヤメて欲しい。整備士になりたい人材も不足してるんだから、未来を見据えて整備性を再考して欲しい…)
そしてネット検索して吟味に吟味を重ね、セットで送料込み3,414円のSTRAIGHT(ストレート)さんのものにしました。注意点は9.5sqのラチェットレンチ用であることです。
結構検討したので、多分(中華以外で)一番コスパが良いはず。
(O2センサーを元に戻す際の締付トルクは25N・mです)
できればこんな工具を買わなくてもスパナで取れる様にして欲しいけどね。

9.5sqのラチェットじゃなく12.7sqとか6.35sqのラチェットしかないよ!という場合は、ソケットアダプターがあれば大丈夫!
先端にはめることで違うサイズの工具を使用できます。
しかも、セットで約600円くらい。装着するとグラつくけど値段の割に重宝してます。

一旦O2センサーを外し、エアブローして付着したカーボンを除去しました。
後述するエンジンコンディショナーを使ってよりキレイにする方法もあると思いますが、特にエラーも出ていないものに手を加えるのもどうかと思ったので。
結果から言えば、このセンサーは壊れていませんでした。
あとは「7.ECU(エンジン制御ユニット,PGM-FIユニット)の誤作動・学習異常」ですが、そうそう壊れるものではないと思います。
ただ、長く乗る予定だったので念のためウェビックで予備品として1個購入しときました。

15,675円/個でしたが、結局使わずに済みました。
ハンちゃんの部品の中では高い買い物ですが、年を追うごとに値段が高くなるので保険の意味も踏まえてヨシとします。
(使わなくなったらオークション行き)
残すは「1.カーボン噛み(カーボンデポジットの蓄積)」噛み。
カムスプロケット→カムシャフト→ロッカーアーム→シリンダーヘッドの順番に外して燃焼室を確認します。
外してみると予想通りカーボンがびっしり付着。
エンジンコンディショナーにしばらく浸し、カーボンが柔らかくなったところで真鍮ブラシを使ってゴシゴシ清掃。ナイロンブラシでも良いかもしれませんが、カーボンが固着しているので時間が掛かると思います。
黒い汁になるので、拭き取ってはエンジンコンディショナーを吹きかけてしばらく浸し、再度ブラシでゴシゴシ清掃をキレイになるまで繰り返しました。
ステンレスのワイヤーブラシなど固いものを使うと、思わぬキズが付いて二次災害に見舞われるかもしれませんのでご注意下さい。

最初に比べて随分キレイになりました。

次は本丸と思われる吸気側(インレット)と排気側(エキゾースト)のバルブを外して確認します。
外すのに便利なのはスパークプラグソケット(マグネット付き)です。
以前、スパークプラグ交換用として購入していたアストロプロダクツ製のやつです。


バルブを外すため先にコッターバルブを外す必要がありますが、このスパークプラグソケットのマグネットがある側をバルブスプリングリテーナーに当ててプラハンで力強く叩きます。
すると、内部のマグネットにコッターバルブがくっつき、簡単かつ無くさずにバルブを抜き取ることができます。

バルブとシリンダーヘッドの当たり面の状態を確認してみます。
うーん、バルブにカーボンがびっしり付着してる…。

はい、シリンダーヘッドのバルブ当たり面も真っ黒。

もう、これでしょ。
バルブはドリルチャックに挟んで回転させながら1000番→2000番とペーパーで当たり面を磨きました。
シリンダーヘッドとの当たり面はタコ棒とコンパウンドで根気強く除去。

うん、バルブもシリンダーヘッドもいいんじゃないかな。

あとは元に戻すだけだけど、「コッターバルブを戻すのに時間が掛かる」問題があるのよね。
そこでミニモトさんの「バルブコッター装着ツール」というものがあったので使ってみます。
4バルブ(1気筒あたり4つのバルブがあるもの)には使えないらしいので注意が必要です。

コッターバルブをセットした後、中心がズレないよう力強く真っ直ぐ押し込みながらセットします。
押し込む力はかなり要りますが、コッターバルブを簡単に戻すことができました。
作業しながら掴んだコツは、バルブが下がらないよう下側にウエスやショップタオルを敷いておくことです。

あと、戻す際に困ったのがロッカーアームの識別。排気側には凸部がありました。
「外した時に分かるようにしとけよ!」って話なんですが。
同じモノだと思ってたのに、形が違ってました。
パーツカタログを確認したら、品番が違うので(未来の自分の為に)記載しておきます。

シリンダーヘッドなど諸々元に戻し、エンジンを掛けて試走してみます。
面倒なタペット調整もやりましたよ。
参考資料↓↓↓

(One year later)
うぉー!これまで息継していたのがウソみたいに改善されましたー♪
結論。
カーボン噛みが今回の息継ぎの原因!!
(*´Д`)<はぁ~、長かった~。
ハンちゃんクラスの小排気量は、3万km毎にシリンダーヘッドを確認・清掃した方が良いかもしれません。
シリンダーヘッドを外す前にマフラーを外さないといけませんが、マフラーガスケット(品番:18291-GE2-920)もついでに新品に交換した方が良いため忘れず準備しておきましょう。
あとはフューエルワンなどの燃料添加剤を使うのも延命措置としてアリだと思います。
…ということで、早速買っておきました。
次のガソリン給油の時にハンちゃん達に分けて入れようと思います。

だそうです。CT125(JA55)のタンク容量は5.3Lなので、1%は53mlになります。
フューエルワンのこのボトルサイズは200mlなので、満タン時に約1/4投入することになります。
ようやく直ったワケですが、バイクのエンジンが正常に動くためには「適切な空気」「適切な燃料」「適切な圧縮」「適切な点火」 の4つが重要!
今回は「適切な圧縮」に該当すると思います。
息継ぎ問題が解決して良かった♪
無事動くようになったハンちゃん!
あとは、塗装が剥がれてみっともないヨシムラサイクロンマフラーを耐熱塗料で再塗装します。
時を戻そう…
思い返せば島根県№1のラーメンと言われている美香蘭さんに逝った時、マフラー塗装剥がれに気付いてから長い時間が過ぎました。

復活まであと少し!

この塗装の剥がれ方は、足付けや脱脂が十分じゃなかったのが原因ではないかと想像します。
憶測ですが、「ステンレスのヘアラインを足付け代わりとして大丈夫だろう」と考えて塗装したのではないでしょうか。
結果からすればダメですけど。
私も再塗装は避けたいので、面倒ですが耐水ペーパー600番→1000番→2000番と番手を上げて、剥がれたり浮いたりしている塗装を除去しながら足付けしていきます。
うん、残った塗装も部分的にパリパリ取れるね!
冬場の気温も低いので、あらかじめ熱湯で温めておいた耐熱塗料スプレーで塗装します。
本体にリベット止めされているプレート部分やカバーのネジ部、塗装したくない場所はマスキングテープでマスキングして塗料が付着しないようにしておきます。
しばらく放置しても乾燥が遅い部分は、ヒートガンで強制乾燥。
(On manth later)
完成!引き締まりました。

イイ感じに塗装できたので、後は様子見ということにして一旦完了です。
残すは車体の洗車ですかね。
まあ雨続きなんで、大阪から帰ってきてからにしよう。
長い修理が完了しました。
これからはフューエルワンなどの燃料添加剤を入れて、エンジンの状態をなるべく正常に保ちたいと思います。
トラブルとは距離を置きたいのでね。
そう、柴犬が距離を置くように。

今回使用した工具などなどを載せておきますので、気になったらのぞいてみて下さい。
●フレアナットソケットセット(送料・税込み)
こんな工具もあるんだね。勉強になったわー。
●ソケットアダプターセット(Amazon:税込516円)
いざという時にあると便利だったりします。保険的な工具。
●TONE製プラグソケット マグネット付き(Amazon:税込1,045円/個)
アストロプロダクツ製は店舗か専用HPでしか見つけられませんでしたが、AmazonでTONE製が安かったのでご参考まで。
中華製なら更に安いと思いますが、送料にご注意下さい。
●MotoDXプラグ(Amazon:税込1,279円/本)
話が逸れますが、プラグソケット繋がりで。現在使用しているプラグです。
●KURE エンジンコンディショナー(Amazon:税込819円/本)
エンジン清掃には必須。
●ワイヤーブラシセット(Amazon:税込699円)
先端に小さいブラシが付いている方が、細かい所も掃除できるのでオススメです。
●キジマ タコ棒セット(Amazon:税込980円/セット)
他に安いタコ棒だけがありますが、細目と中目のコンパウンドがセットになっているので選びました。
バルブに凹凸があるので、気温が低いとゴムが固くなってタコ棒がちょっとくっつきにくいかな。
●バルブコッター装着ツール(Amazon:税込1,997円/本)
私はミニモトさんのものを購入しましたが、DAYTONAさんのヤツがAmazonで安かったです。
コッターバルブを戻す作業がかなり簡単になるのでオススメです。
●ワコーズ フューエルワン(Amazon:税込2,160円/本)
言わずと知れた燃料添加剤。個人的にLOOPより良いと感じてます。ってか良い。
LOOPはフューエルワンより安いんですが、規定量をガソリンと混合してもエンジン異常が表示されました。フューエルワンは今のところそういった症状が発生していません。フューエルワンが選ばれる理由も分かる気がします。
買うならAmazonが一番安いんじゃないかな?
「インジェクター、キャブレター、燃焼室のカーボンや汚れを除去」「燃焼効率の向上」「エンジン内部の保護」など色々な効果があるとか、無いとか。信じる者は救われるw
●耐熱塗料スプレー(Amazon:1,666円/本)
足付けもしっかりしたし、耐熱温度650℃とかなりの高温まで耐えられるので期待。
自分で直した達成感は何物にも代えがたいですな。
見てくれてありがとね(・ω・)ノシ
- Diagnostic Trouble Codes:診断トラブルコード ↩︎