ユーザー車検前にGunson G4008というサイドスリップテスターを使ってみた内容をまとめています。
この商品、構造は簡単な割に高いけど「ハンドルが左右どちらかに取られる」「タイヤが異常に片減りする」「ユーザー車検1を受ける」といった方なら確認・調整用としてオススメできます。
どうも、年末にインフルエンザA型を発症して39.3℃の高熱で久しぶりに体がヤバかったインフルエンザーです。
会社が連休に入った段階だったのでまだ良かったですが、家族にも移したうえに本当の寝正月になってしまいました。
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_10.jpg)
会社でコンコン咳している人がいたんでマスクしてたんですけどねー。
昭和ならまだしも令和なんで、
(;´・ω・)<咳が出るなら休んでも良いんだよ!?
と私含め周囲の人も思ってたのではないかと…。
体調悪い状態で出社するより、病気を他人に移さない方が良しとされる時代です。
さてさて、本題に戻しましょう。
私が約20年前に購入したCBR600RR(PC37)は、ユーザー車検を行っているので維持費も非常に安く済んでいます。
一方、「車は良く分からん!」「面倒!」という理由で自動車屋さんにお願いしてきました。
しかしながら情報があふれている昨今、少し手を伸ばせば大丈夫なんじゃないか!?と思えてきたので、初めて整備らしい整備を自分でやってユーザー車検に臨むことにしました。
ほら、アインシュタインも「失敗しない人は何もしない人だ!」って言ってるので、(失敗したくないけど)失敗しても経験のうちと前向き捉えてやってみようじゃありませんか!
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_120.jpg)
過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。
大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことであるアルベルト・アインシュタイン
んで、ユーザー車検。
私が住んでいる場所なら乗用車やバイクは「中国運輸局 島根運輸支局」、軽自動車は「軽自動車検査協会 島根事務所」に持ち込むことになるんですが、基本平日しか営業してないので平日の頃合いを見計らい会社を休んで持ち込むことになります。
持ち込む前にHPで事前予約しておくことも忘れずに!
今回は家族が乗っているスズキのハスラーを持ち込むことになりましたが、点検時にタイロッドやロアアームのブーツが劣化してたので新品に交換した訳です。
ブーツの破れは車検に通りませんですのよ。ヒビ割れ程度ならOKですが、いずれ破れるでしょうし、破れたまま使用し続けると内部にサビが発生したり、動きが悪くなるので交換した方が良いと思います。
当然、中のグリスも劣化しているでしょうから入れ替えです。
あと注意点は、キャッスルナットとかブーツリングとか再利用する場合、無理矢理取ると変形して使えなくなりますので、やさしく扱いましょう。あと、ブーツリングを固定する作業がめちゃくちゃ手間。治具もあるけど高い。2人作業で細いタイラップを使って何とか固定できました。これは他の手段を考えた方が良さそう…。
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_20.jpg)
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_30.jpg)
タイロッドをイジったワケではないので、ブーツ交換程度でトーやアライメントは狂わないと思いますが、このハスラーは私が乗っていないのでどういう状況になっているか分かりません。
車検の検査項目にはサイドスリップ測定2があり、サイドスリップテスター(金属プレートのような測定機)上をハンドルを真っすぐにして低速で通過します。
合格基準は1m走行あたりタイヤが横に流れる量が±5mmになっていて、外側や内側にそれ以上ズレていると不合格となります。
サイドスリップ測定で不合格になる原因としては、
などが挙げられます。
軽自動車のユーザー車検で検査当日に不合格になった場合、初回の検査を含めて最大3回まで検査ラインに入場することが可能です。つまり、初回検査で不合格となった場合、当日中にあと2回まで再検査を受けることができます。
当日中に3回の検査で合格にならなかった場合や、当日に再検査を受けられない場合は後日再申請が必要で「えらいこっちゃ!(汗)」になります。この際、新たに検査手数料が必要となりヤバスギちゃんです。
まあ、1回目にサイドスリップや光軸の不合格が出たら、大抵は近くの「テスター屋さん」と呼ばれる整備工場に持ち込んで調整してもらうってのが流れですから、車検場近くのテスター屋さんを事前に調べておきましょう。
テスター屋さんに調整等をお願いする場合は当然お金が掛かりますが、理不尽に高い金額でもないし、不合格で無駄にドキドキしたりアセったりするよりマシだと思います。
( ゚Д゚)<だが、実際は何事もなく1発合格が一番良い!
ということで、Gunson G4008 サイドスリップテスターを購入してみたワケです。
使い方は簡単。
- 商品を箱から出し、
- 平坦で平滑な場所で、
- 測定するタイヤの約50cm前に平行(進入角度ズレが5°以内)になるように置き、
- その上をハンドルをまっすぐにした状態でさわらず、
- ブレーキを踏まずゆっくり通過し、
- 後輪で踏む前に止まる。
- より正確に測定するには反対側のタイヤにバランサーマット(高さ合わせ)を敷く。
だけ。
ただ、平行を出すのが難しく、ネット上では色々な方法で実施されてますが、私はタイヤを水で濡らして一度通過してタイヤの跡を付け、それを目印に平行に置くようにしました。
タイヤが通過する部分はトッププレート部(白い板になっている部分)のタイヤ跡を目印にしましょう。
目盛りを0(ゼロ)に合わせる方法は、トッププレート部を画像の上下方向、進行方向で言えば左右にスライドさせます。
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_40.jpg)
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_50.jpg)
通過後
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_60.jpg)
今回はギリギリOKの範囲でしたが、不安なのでタイロッドを調整します。
調整する前に現在の位置が分かるようにマーキングしておきます。
締付トルクが分かっても専用工具が無いとトルクが測れない構造なので、マーキングを目印に締め付けます。
あとは、「どの程度締めたか・緩めたか」の目印にもなります。
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_70.jpg)
ハスラーのタイロッド取り付け位置はタイヤの後ろ側にあり、押し出す方向に回すとトーインになります。
この辺りはボルトとナットの構造が分かっていれば簡単だし、YouTubeでも沢山紹介されています。
ハスラーはトーアウト気味だったので、一旦約1/12(30°)回転させて再確認。
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_80.jpg)
(;゚Д゚)<バッチリ合いました!コワッ!!
自分の感性が凄すぎでビビりましたw
では車検場へレッツゴー!
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_90.jpg)
車検点検項目は事前に入念なチェックを行ったので当然1発OK~♪
検査員さんも対応が丁寧だし、初心者にも分かりやすく教えてくれました。
ありがとう検査員さん!
おかげさまで車検費用約27,000円(メンテナンス時の部品代は除く)で済みました。
(*´Д`)<良かった良かった~♪
ユーザー車検は(自分で整備できるなら)安く済んで良いね👍
ただ、整備できない方は自動車屋さんにお願いしましょう!
いや~、冬場に一面開放されている車庫でやる整備は寒い。
そんな中、散歩から帰ってきたきなこ副団長は…捨ててあったココアの空き缶を自慢げに持ち帰ってきたのでした。
エコだね。
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_100.jpg)
…って、くわえたまま帰ってくるな!
そのあと缶を破壊する未来もすでに見えとるわっ!!
ということで、危ないので取り上げて捨てましたとさw
取り敢えずGunson G4008 サイドスリップテスターは良かったので気になったら覗いてみて下さい!
ポチッってもらえるとジュリー団長ときなこ副団長のおやつ代に変わりますョ。
ちなみに、犬用のサッポロポテトがあったんですが、価格が人間用の約3倍しました。コワッ。
![](https://189jury.com/wp-content/uploads/gunson_g4008_side-slip-tester_110.jpg)
にしてもGunson G4008、前はもっと安かったと思うけど円安の影響なのかどんどん高くなっていってるなー。
まあ、他の輸入品も同じか…。
民間は変わらず頑張ってると思うけど、円安の影響って…政治がなんかダセェです。
●【マット付き】Gunson G4008 サイドスリップテスター(現時点:19,380円)
●【マット無し】Gunson G4008 サイドスリップテスター(現時点:14,100円※送料無料)
私はココ↓↓↓で買いました。メール回答は遅いけど対応は丁寧でした。
マットは無くても車検合格したし、気になるなら高さが合う何かで代用すれば問題無いかと。
現時点ではAmazonやYahooショッピングサイトでは商品がありませんでした。
●ハスラーのブーツセット(現時点:2,800円)
セット品はありがたいよね。
●モリブデングリス(現時点:500円)
グリスも劣化しているので、古いグリスを出来る限り拭き取って新しいグリスを注入しよう!
●サクラクレパス製ペイントマーカープロ用(現時点:166円/本~)
色違いがあると便利。
最初の1本でオススメは安くて目立つ蛍光ピンクか蛍光イエロー!
見てくれてありがとね(・ω・)ノシ
- ユーザー車検制度は、1995年(平成7年)に導入されたようです。
それ以前は整備工場やディーラーを通さなければならず、一般のユーザーが直接受けることは難しかったのですが、規制緩和によりユーザー自身が陸運局(運輸支局)で車検を受けられるようになりました。これにより、車検費用を抑えられるメリットが生まれました。 ↩︎ - サイドスリップ(Side Slip)とは、車検時に行われる前輪の横滑り量を測定する検査のことです。
サイドスリップ検査の目的は、「車両が真っすぐ走行できるかを確認する」「タイヤの異常な片減りやハンドルの取られを防ぐ」というものです。 ↩︎ - トーイン(TOE IN)とは、車両の前輪または後輪を真上から見たときに、タイヤの前側が内側に向いている状態のことです。 ↩︎
- トーアウト(TOE OUT)とは、車両の前輪または後輪を真上から見たときに、タイヤの前側が外側に開いている状態のことです。 ↩︎